日本ではイマひとつ影が薄い存在だが、欧州ではB2セグメントNO.1の販売実績を残した大ヒットモデル“C3”。そんなメインストリーマーが上陸を果たしたのは2002年10月のことだった。用意されたラインナップは1.4リッターの1.4と1.6リッターを積む1.6の2本立て。全長3850×全幅1670×全高1540mmのボディ・ディメンションは、マツダ・デミオやプジョー206、先代VWポロに近いと考えていいだろう。つまり、いまや貴重な存在となっている5ナンバーで乗れる輸入車ということになる。組み合わされるトランスミッションは、1.4がPSAでお馴染みの学習機能付き4段AT、1.6には2ペダルMTの5段センソドライブが採用されている。エンジンの回転フィールやインテリアは決してプレミアムと呼べるタイプではないものの、室内はけっこう広くエンジンもナチュラルで非常に扱いやすい。通勤や買い物などにガンガン使うならこんなクルマがいい。ただし、無個性なのではない。シトロエンらしい乗り味がギュッと詰まった秀作だ。2006年3月にフェイスリフトが行われ、2008年3月に日本での販売を終えている。

C4に比べればグッと少なくなるもののいまならまだ走行1-2万kmくらいのタマが探せる。1.6は100万円前後、1.4なら80万円前後の予算でOKだ。ボディカラーも選べるだろう。ただし、人気は高く流通量は急速に減少しているから極上モノを探すなら急いだほうがいい。

100万円を切るクルマだからといって遠慮することはない。ディーラー担当者に、ボディカラー、コンディション、排気量、予算など、自分が譲れないポイントをしっかり伝えよう。もし、条件が合わなければ予約を入れておくのも手だ。都市部の大型ディーラーであれば見つかるまでにそれほどの時間はかからないはず。狙い目は前期モノの1.4だ。