「えっ、このクルマって本当にジャガー?」、スポーティさを強調したクーペスタイルのボディにも驚かされるだろうが、様々なスポーツカーや高級車を乗り継いできたベテランのクルマ好き、いや歴代のXJを乗り継いできたジャガーフリークだって、乗り込んだ瞬間とエンジンに火を入れた瞬間は声も出ないはずだ。2007年11月に上陸を果たしたジャガーXFのエクステリアとインテリア、そしてもてなしの儀式は想像を遙かに超える斬新さに溢れている。
まずはドアを開けるとダッシュに設置されているモニターにリーピングキャットが浮かび上がる。インテリアは従来のモデルが継承してきたクラシカルな雰囲気は消え去り、XF独自のモダンでクリーンなアナザーワールドが広がる。そして赤く点滅するセンターコンソールのスタート/ストップボタンを押すとエンジンが始動、するとそのボタンの手前からダイヤルがせり出してくると同時にダッシュボードのエアコン・アウトレットが回転して開く。これがジャガーXF式もてなしの儀式だ。ところで、センターコンソールからせり出してきたダイヤルは、なんとJaguar Driveセレクターと呼ばれるATのセレクターなのである。
|