幸せのEクラス・ライフを楽しもう!
メルセデス・ベンツらしさを10倍楽しめる「3つの選択」
PART 01 メルセデス・ベンツ E350 アバンギャルド
Eクラスの王道は
今でもやっぱりこのモデル。
プレミアムセダンを狙っているすべての人にとって、とりあえず外せない選択肢となるのがこのモデルだろう。まさに「定番」というフレーズが相応しいメインストリーマー、というかアッパーミドルクラスの王者として君臨するメルセデス・ベンツE350アバンギャルドである。
まずはメルセデス・ベンツ セダンの歴史を紐解いてみよう。いまでこそスマートからマイバッハまでフルバリエーションが揃う同社だが、実は1982年に「小型」と呼ばれる190Eが登場するまでLセグメントカーとミディアムクラスしか作っていなかった。前者がSクラス、そして後者が「コンパクト」「ミディアム」「Eクラス」と名前を変えながらメルセデス・ベンツの中核モデルに育っていったわけである。つまり、SLやGクラスなどの特別なモデルを除けば、Eクラスは保守・本流、「最善か無か」「シャシーは常にエンジンより速くなければならない」などの理念を受け継ぐ正統なスリー・ポインテッド・スターと言えるのかもしれない。そのため、エンジンに過度な馬力を与えず、インテリアにも無駄なものを何ひとつ装着しない、これが基本。いっぽうで、耐久性やボディの強度、またサスペンションの設計には徹底的にこだわるわけだ。
ただし、コスト削減を迫られるなかでこの哲学も揺らいでいるのではないか? 210や211ではそんな苦言を呈するフリークがいたのも事実。でも、2009年5月に上陸した212に乗れば「ミディアム・メルセデスの哲学は生きている」ことを実感できるはずだ。たとえば、どっしりと路面を踏みつけながらひたすら直進する高速巡航は間違いなくW124までの「あの感覚」に近い。先代モデルよりあきらかに重厚感が増している。そう、212は原点に回帰しているのである。
特にそのフィーリングが濃いのは伝統の“6発エンジン”を搭載するE350アバンギャルドだ。ご存じのとおり、日本においてはEクラスの“代表選手”、メインストリーム中のメインストリームである。
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