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そこに幸せのEクラス・ライフはあるのか?
「クリーンディーゼル」の真実!

PART 03

「クリーンディーゼル」豆知識

エコロジー

地球環境や人体に悪影響を及ぼしているクルマの排気ガスに含まれる成分は主に二つある。空気を汚すNOx(窒素酸化物)/PM(粒子状物質)などと、もうひとつは地球温暖化の大きな要因になっている二酸化炭素。前者は光化学スモッグ/ぜんそく/肺がんの原因になると言われているから人間に対して、後者は言うまでもなく地球環境そのものに深刻な影響を与える。

排ガス規制

現在、排気ガスの規制で世界をリードしているのは、日本/欧州(EU)/アメリカが定める基準だ。三者でそれぞれ基準となる数値が異なっているが、特徴は二酸化炭素の排出量を大幅に削減する方向の欧州に対して、日本はNOx/PMに厳しい数値が、そしてアメリカはすべてに最も厳しい方向となっている。大雑把に言えば、欧州は燃費に、日本は排ガスに厳しいと考えていいだろう。ただし、各国とも年々その基準値が厳しくなってきているので、最近ではその基準値が揃ってきている。現状、各メーカーからリリースされるニューモデルでは、欧州で2014年に実施されるユーロ6をクリアすることが大きな指標となっているようだ。

新世代ディーゼルの特徴

最新のディーゼルエンジンはPM(粒子状物質)と二酸化炭素の排出量においてガソリンエンジンを上回るクリーンさを実現している。残された課題はNOx(窒素酸化物)だったが、メルセデス・ベンツがNOxを大幅に低減する尿素SCRを装着するブルーテックをリリースしたことにより、その課題も克服されたと言っていいだろう。とにかく、燃費とエコロジーの面では、すでにガソリンエンジンはディーゼルエンジンに到底太刀打ちできないのだ。そのため、メルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、アルファロメオ、プジョーなど、欧州の主要ブランドでは各クラスの主力をすでにディーゼルモデルに移行している。

コモンレールシステム

ディーゼルエンジンが一般のセダンやステーションワゴンに普及するカギになったのがコモンレールシステムだった。もともとプラグのような発火装置を持たないディーゼルユニットは燃焼のマネジメントが困難とされてきたが、コモンレールと名付けられた超高圧燃料パイプと特殊なインジェクターを組み合わせることにより排ガスをクリーンにしながら燃費と動力性能を高めることに成功した。ちなみに最近のディーゼルモデルが装着しているインジェクターは電気信号に対してより鋭く反応するピエゾ式。1サイクルで最大5回の燃料噴射を行うというから驚く。ちなみに、コモンレールシステムを初めて量産乗用車に採用してその後も積極的に技術革新に取り組んでいるのはご存じのボッシュだ。

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PART 03

Mercedes-Benz
Clean
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