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そこに幸せのEクラス・ライフはあるのか?
「クリーンディーゼル」の真実!

PART 01 
メルセデス・ベンツ E350 ブルーテック・アバンギャルド

近い将来Eクラスの主力になる!

安価な軽油が燃料/優れた燃費で航続距離1000km以上/
クリーンな排ガス/スポーツモデル並みの動力性能

 カメラの前で真っ黒なススの入ったペットボトルを見せて「ディーゼルNo作戦」をスタートさせたのは就任間もない石原慎太郎東京都知事だった。それは日本におけるディーゼル乗用車「空白の10年」の始まりでもあったことはご存じのとおり。ディーゼルは問答無用で環境に悪いというイメージを強く与え、ディーゼルエンジンを搭載する乗用車が市場から姿を消したのである。その間、欧州では各メーカーがディーゼル乗用車のクリーンさと快適性や動力性能、そして経済性を競い合い、次々と革新的な技術を生み出しユーロ4やユーロ5の厳しい規制(NOx:窒素酸化物/PM:粒子状物質)をクリアしていった。実際、環境に優しく燃料代も節約できるうえにガソリン車以上の動力性能を誇るモデルも少なくないから、いまやディーゼル乗用車が登録台数の半数以上を占める。つまり欧州では、すでにディーゼルが各クラスの主力モデル、エコロジー&エコノミーの切り札になっているのだ。

 そして、「ディーゼル乗用車・鎖国状態」の日本に強力な「黒船」を送り込んだのはメルセデス・ベンツだった。2006年にコモンレール・ディーゼルターボを搭載するE320CDIアバンギャルドを上陸させたのだ。積極的な宣伝活動などは行わなかったものの、その卓越した経済性と動力性能、快適性がじわりじわりとクチコミで拡がり日本市場に風穴を開けたのだ。

 さらに、2010年にはE320CDIアバンギャルドの後継モデルとなる212のE350ブルーテック・アバンギャルドをリリース。景気の悪化にともない各ブランドのプレミアム・セダンのセールスが落ち込むなか、E350ブルーテック・アバンギャルドは好調なセールスを記録している。実際、現行型Eクラスのステーションワゴンにおいては登録台数の約50%をこのモデルが占めているという。

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PART 01

Mercedes-Benz
E350 BlueTEC
AVANTGARDE

メルセデス・ベンツ
E350 ブルーテック・
アバンギャルド

・全長×全幅×全高:4870×1855×1455mm
・ホイールベース:2875mm
・車両重量:1910kg
・エンジン形式:V型6気筒ディーゼルターボ 2986cc
・最高出力:211ps/3400rpm
・最大トルク:55.1mkg/1600-2400rpm
・変速機:7段AT
・駆動方式:後輪駆動
・タイヤサイズ:245/45R17