認定中古車.com-インサイドストーリー

4人のオーナーと販売担当者の
「思い」が宿った特別な500E

 さて、写真のクルマは1992年式ですから正真正銘のポルシェが生産に絡んでいる500E。販売を担当する飯岡さんが調べたところ4オーナーだということです。「えっ?走行1.6万kmでしょ。ホントに?」と、これまた皆さんからの声が届きそうですが、ホントなんですよ。完璧に残されている整備履歴を検証すると、YANASEから購入したファーストオーナーだけが7000kmほど乗って、その後のオーナーは年間1000kmも走っていないのです。4人目の前オーナーは2年で1600kmだけ。ありえないでしょ。すごい名車なんだからもっと乗ればいいのに。なんで?「もったいなくて乗れなくなるんじゃないですか。程度の良い500Eって骨董品みたいでしょ。私はその気持ちよーく分かりますよ」と飯岡さん。なるほど納得、飯岡さんもエンスーだったんですよね。

 実際、下取りを依頼した前オーナーは「あまり走らないのはメカ的に良くないから」と、自分のためではなく500Eのためを思ってたまに走らせていたそうです。とにかくクルマの価値が分かる4人のエンスーのもとで大切に乗られてきた、というより保存されてきた個体なのです。500E/E500は1995年までの6年間に1万479台が生産され、日本には974台が正規輸入されました。オーナーがすべてエンスーで、しかもディーラーに戻ってきて販売される車両は限りなくゼロに近いでしょう。

 前オーナーは飯岡さんのお客様だということですが、500Eを販売するにあたって彼らの間でキーの管理などに関する厳しいルールが決められたそうです。で、メルセデス・ベンツ品川サーティファイドカーセンターでも販売窓口になれるのは飯岡さんだけに限定されることになりました。

 それにしても798万円はかなり強気なプライスタグなのでは?との質問に「このクルマのコンディション、そしてオリジナルの状態を保っていること、さらに4人のオーナーの思いが詰まった個体であること、様々な意味で798万円は決して高くないと思いますし、当社で徹底した納車整備を実施する予定ですから」と飯岡さん。同社は、SLRマクラーレンやAMGのメインテナンスを行うことのできるドイツ本社から承認された全国でもトップレベルの工場を持っています。たしかに、500Eの価値が分かる営業担当と世界トップクラスのメカニックが500Eライフを支えてくれると思えば高くないかもしれません。何と言っても新車価格が1551万円の超弩級スーパーセダンなんですよね。

 興味のある方は飯岡さんにメールしてみてはいかがでしょう。実車を見れば息を飲むこと間違いなし。とにかくすごい500Eです。

TEXT:野田義彦

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メルセデス・ベンツ 500E

□車両価格:798万円 □初度登録:1992年 □走行距離:1.6万km
□ボディカラー:ブルーブラック □サンルーフ

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ノーマルとまったく変わらない室内の眺め。わざとらしい演出を控えるのがメルセデス・ベンツの流儀なのだ。隅々までチェックしたが、助手席や後席は使われた形跡がないし、サイドステップにも小傷ひとつ見あたらない。お見事!

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※掲載車輌の情報は2011年4月14日時点のものです。既に売約済みの場合がございますのでご了承下さい。