ヤングタイマー&ネオヤングタイマーに乗ろう/第6回/スペシャルショップ編

2021/04/29 9:09:36

ヤングタイマー&ネオヤングタイマーに乗ろう/第6回

スペシャルショップ販売車/BMW編
 
 
---------------------------------------------------
 
はじめに/ヤングタイマーとは?
 
ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。
 
そして、ネオヤングタイマーは、これからヤングタイマーになる「予備軍」のことで、7年落ちぐらいまでのクルマを含んでいます。この7年落ちというのがキモなので、ちょっと説明しますと、いま輸入車の正規ディーラーが販売している認定中古車および厳しい基準をクリアしたコンディションがいいユーズドカーの中には7年落ちで走行距離が7万km前後(いわゆる7年7万km)という車両が存在しており、ひと昔前のような状況(中古車市況)になっているのですね。当然のごとく、それらのクルマはリーズナブルなプライスで流通しているので、ビギナーにも買いやすく、趣味性が強いクルマに関してはセカンドカーになるともいえるのでした。
 
本特集では、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマー/ネオヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしていきます。
 
---------------------------------------------------
 
「ヤングタイマー/ネオヤングタイマー」を「趣味車」もしくは「実用車」として楽しむ際の注意点について
 
初度登録から7〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。正規ディーラー/スペシャルショップ側の立場(視点)から申し上げると、車種によっては販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。
 
クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマー/ネオヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「旧くても楽しめる」というカーライフ&記事が成立するので、これからヤングタイマー/ネオヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。
 
---------------------------------------------------
 
 
BMW M3(初代)とは?
 
いまでも熱心なファンを中心として、数多くのクルマ好きを魅了している初代BMW M3(当時のBMWモータースポーツ社が開発)は、モータースポーツでの活躍を念頭に置いたホモロゲーション取得用モデルとして1986年にデビュー。
 
 
連続する12ヶ月間に5000台以上生産された4座席以上の車両がホモロゲーションの対象になるというグループA規定を獲得するため、E30型BMW 3シリーズ/2ドアモデルのシャシーとボディが流用されました。
 
 
しかし、3シリーズをベースとしながらもボディ剛性や空力性能を高めるために大幅な変更をしており、ブリスターフェンダーや大型のリアウイングを装備。その結果、ひと目でM3だと分かる精悍なスタイルとなって、ベースとなった3シリーズ/2ドアモデルと共通するパネルはボンネットとルーフのみとなりました。
 
 
フロントに搭載されたエンジンは、グループ4規定およびグループ5(シルエットフォーミュラ)規定を制するために開発されたスーパーカーのM1、E28型M5、E24型M635CSiなどに搭載されたM88型3.5リッターDOHC直列6気筒エンジンから2気筒を切り取って造られた2.3リッターDOHC直列4気筒エンジンで、これに5速MTのみが組み合わされました。
 
 
レースに勝つために設計されたM3は欧州各地で開催された国際的なツーリングカー選手権で数多くのタイトルを獲得。ひとクラス上の車両とも互角以上の戦いを展開できる動力性能の高さを活かし、サーキットだけではなくラリーフィールドにおいても活躍しました。
 
 
量産車は販売面でも大成功し、ユーザーからの要望に応じて設定されたM3カブリオレ、レースでのタイトル獲得を記念した限定車、そして、ホモロゲーション用モデルも含め、1991年に生産終了となるまでに1万7000台以上が販売されました。2代目のM3は1992年に発表されたE36型です。
 
 
現在も人気がある初代M3の価格は上がっており、なおかつ販売数が減ってきているので、良質車があるうちにゲットしておくといいでしょう。
 
■BMW M3
 
 税込車両本体価格:ASK
 
 年式:1988年
 
 ボディカラー:ブラック
 
 内装カラー:グレー
 
 車検:2021年(令和3年)9月
 
 走行距離:5.1万km
 
 修復歴:なし
 
 特記事項:整備記録簿あり、低走行車両、社外オーディオ、ETC(ご来店の際は事前に必ず店舗にご連絡いただけますよう、お願い申し上げます)。
 
 
■販売店舗
 
 Evita(エヴィータ)
 
 住所:〒241-0014 神奈川県横浜市旭区市沢町 564-4
 
 TEL:045-351-8920
 
 営業時間:11:00〜19:00
 
 定休日:月曜日
 
 HP:https://www.evita-mj.com
 
■文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典