オーナーが語る 愛車プロフィール

欠点を補うどころか、そんなことどうでもいいと思わせるほど官能的。

2012/05/18 12:39:10
car
車種 ランチア テーマ
グレード 8.32 年式 1992
走行距離 6万3000キロ 所有年数 --
オーナー情報 年齢 52歳 性別 男性 東京都在住
 
車写真
車サブ写真1
車サブ写真2
車サブ写真3
購入動機
仕事の関係で8.32のステアリングを握る機会があり、以来あこがれの、というか「いつかは乗りたいクルマ」の第1号になっていました。実はこのロッソ・ウィナー号(茶系のボディカラー)は2台目の8.32。1台目は3年ほど所有し、2年くらい前に手放したグリジオ・クォーツ号(グレー)。
購入時に比較した
車
もちろん、なし。
ここに惚れている
!
メカニズムのトラブルは多いし、ボディは緩いし、足もはっきり言ってドタ足。じゃあ、何がいいのよ?ということになりますが、それはもう、フロントに積まれた(強引に)フェラーリ308クアトロヴァルヴォレ用3.0L・V8エンジンのフィーリングとサウンドですよ。もう、官能的です。欠点を補うどころか、そんなことどうでもいいと思わせるほどの魅力を持っています。あと、スタイリング。ちょっとだけ車高を落とせばかなりイカス!と個人的には思ってます。ジウジアーロの「カクカク」したデザイン、好きです。
ダメなところ、弱
点、注意点
とりあえず、内外装のパーツやボディの塗装は昔のランチア・クオリティですから、屋根付きのガレージに入れておかないと、パーツが剥がれたり、曲がったり、ひび割れたり、塗装がくすんできたりします。それと、メカニズムの不具合は付録と思ってあきらめたほうがいいでしょう。直4がメインだったテーマの狭いエンジンベイにフェラーリ製V8を押し込んでいるのですから、素人が考えても無理があります。とりあえずエンジンルームの冷却性能向上は簡単な対策法があるのでOK。でも、ゴム/ベルト類、電子部品の劣化はすごく早いので要注意。あと、タイミングベルト交換も早めに行ったほうがいいみたい。切れると洒落になりません。
この車にまつわる
心に残るエピソード
信号待ちの時やガソリンスタンドでは、とにかくいろんな人が声をかけてきます。「ランチア・フェラーリ初めて見ました。写真撮っていいですか?」とか。8.32に乗っているとクルマ好きって意外に多いんだなぁと思います。
他に欲しいクルマ
・気になるクルマは?
いま足にしているクルマは100系ハイエースなので、もうすぐ発売されるキャラバンが気になります。東京オートサロンで見たけどけっこうカッコいい!
特記事項(装置パ
ーツ・オプションなど)
特になし。
LANCIA THEMA 8.32とは・・・
ランチアのアッパーミドルクラスセダンであるテーマのフロントにフェラーリ308クアトロヴァルヴォレ用3.0L・V8を積んだFF+5段MTの8.32。本国デビューは1986年だった。叩き出すパワーは215ps、1988年のマイナーチェンジで200psにデチューンされている。フェラーリとランチアのコラボレーションと言えば、それまでランチア・ストラトスだけだったが、あちらはWRC参戦という目的を達成するため。8.32はフェラーリエンジンで走った史上初の量産FFセダンとして、歴史にその名を残すクルマ。ダッシュボードやドアの内張り、シートが「ポルトローナ・フラウ」のレザーで包まれていることも特徴のひとつ。世界中のクルマ好きたちはこのスーパーセダンのことを、親しみを込めて「ランチア・フェラーリ」と呼ぶ。