2011年11月、メルセデス・ベンツの大黒柱であり世界のベンチマーク的役割を担うEクラスがマイナーチェンジを受けた。基本骨格は不変ながらも、最先端の予防安全装置であるレーダーセーフティパッケージを採用するなど装備を充実させて、魅力的なミディアムサルーンに磨きをかけている。

 と、同時に注目すべきは認定中古車である。メルセデス・ベンツの認定中古車はサーティファイドカーと呼ばれるが、Eクラスのサーティファイドカーがいまイチ押しの注目株となっている。冒頭のマイナーチェンジに加え、年が変わったことも受けて、マイナーチェンジ以前のモデルが市場に頻繁に出てくるようになってきたのである。いずれも登録から1年と経たない高年式モデルばかり。なかには中古車と呼べないほどの、ほぼ未使用の物件まで存在する。

 日本で唯一マイバッハの販売代理店を務めるほか、AMGパフォーマンスセンターでもあるメルセデス・ベンツ品川には、年明け早々からEクラスのサーティファンドカーが集結した。アッパー、ミディアムクラスの取り扱いに長けている彼らゆえ、こうした物件の収集能力には秀でたものがある。今回、見られたのはほぼ2011年式のいわゆる新古車に近いものばかり。走行距離はまだフタケタ台で、内外装ももちろん未使用といった状態だった。

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直線基調で統一された操作系は使い勝手は良好で、とても洗練されている。日本に導入されるブルーテックは総てアヴァンギャルド仕様+右ハンドルのみとなる。また、この個体に装備されるレザーシートは人気のオプション装備だ。

最新環境対応ディーゼルとして名高い2986ccのV型6気筒+ターボ。最高出力211ps、最大トルク55.1kg-mというぶ厚いトルク特性もさることながら、尿素SCRを採用して、排気ガスを80%以上無害化させる環境技術もトピックだ。

E350ステーションワゴン・アヴァンギャルドはAMGスポーツパッケージだった。これは専用意匠となるAMGスタイリングパッケージに加え、AMGアルミホイール、ブレーキシステムの装着、インテリアにも専用意匠が奢られる。

 

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