あるところにはある!
ビカモンのTJ型が180万円の予算で 手に入る!
皆さんのなかには幼い頃にミニカーを集めていたという方がけっこういるのではないだろうか。そのコレクションを思い出してほしい。ミリタリーマニアじゃなくとも、スーパーカーに混じって必ずジープがあったはずだ。そのカーキ色の四角いクルマには男の子の琴線に触れる何かがあった。ジープには夢を見させる不思議な力があるに違いない。
あの頃ジープと呼んでいたのは1941年に軍用車として開発・生産され、主に連合軍が使用したウイリスMB。大戦終了後、ジープの名は商標として登録されているから、今風に言えばウイリス・オーバーランド社が持つブランド名だったと考えていい。その後、ジープはAMC(アメリカン・モータース)など様々なメーカーを点々として、現在生産のためのスポンサーとなっているのがクライスラーというわけだ。ご存じのようにジープ・ブランドからはチェロキーやパトリオットなどいろんなタイプのSUVがリリースされているが、ウイリスMB直系の子孫となるのがラングラーである。丸目と7本の縦形スロットグリル、ボンネットラッチ、直角に近いほど立った平面ガラスなどが本流の証である。ちなみに5ドア版も出ているが、その名はラングラー・アンリミテッドとなって雰囲気もかなり異なる。
さて、ラングラー探しで憶えておきたいのは世代とコードネームだ。1989-1996年モデルがYJ型、1997-2006年モデルはTJ型、そして2007年3月に登場したのが現行のJK型となる。で、いまラングラー認定中古車の中心となり絶大な人気を誇っているのが今回の主役となる1997-2006年モデルのTJ型。現行型はルックスやインテリアも洗練され、乗り心地も乗用車的に進化しているから、ジープらしい無骨さと力強さを求めるのであれば先代のTJ型がベスト。リーズナブルな予算で存分にジープの世界観を楽しめるというわけだ。
取材を行ったクライスラー・ジープ・ダッジ相模原の担当者も「SUVは冬商品というイメージがありますがラングラーは年間を通して売れています。特に先代のTJ型は人気が高く、年齢や性別を問わず幅広い層の方が認定中古車を見に来られますね。ファミリーカーとして使用されるお客様も多く、オフロード走行が趣味という人は少ないですよ。ほとんどの方は普段使いされているようです。とにかく、需要が供給を上回っている状況と思ってください」と話す。ただし、同店はジープ・ラングラーの取り扱いで日本全国にその名が知られる大規模店だから、下取りも多く、さらに仕入れを専門に行うスタッフも在籍していて様々なルートから優良な個体が入ってくるという。取材の日も多数のラングラーが屋内展示場に整然と並んでいた。グループ店と合わせれば20台のラングラー認定中古車があるというからすごい!
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