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あるところにはある!
稀少な絶版モデル
「ニュービートルカブリオレ」が並ぶ展示場

 1938年の登場以来、約2153万台が生産されるという前人未踏の記録を打ち立てたフォルクスワーゲン・ビートル(タイプT)。激動の20世紀を駆け抜けた歴史的な名車としてこれほどの知名度を持つクルマは他にないだろう。ちなみに英国製オリジナル・ミニ(1959-2000)の生産台数が約539万台なのだからビートルの記録がいかに偉大なものであるかがわかると思う。

 タイプIの最終ロッド車がメキシコのプエブラ工場から旅立ったのは2003年だが、それと入れ替わるようにニューモデルが産声を上げる。そう、ニュービートルカブリオレだ。ケーファーと同様にソフトトップの製作はカルマン社。ただし、ニュービートルカブリオレでは車両全体の開発作業も任されている。

 搭載されるエンジンはゴルフW GLiなどと共通の自然吸気2リッター直4で、組み合わされるのは6段AT。前期型(2003-2005)にはベースグレードとレザーシートやアルミホイールなどが装備されるプラス、後期型(2005-2010)にはベースグレードとLZ(プラスの後継)、そして専用のボディカラーやインテリア、幌が与えられるヴィンテージが用意されている。

 さて、ニュービートルカブリオレの認定中古車はどんな状況になっているのか。結論から言うと、残念ながら非常に少ない。強烈な個性を持つオープンカーだから競合するモデルがなくオーナーが手放さないのだ。しかも、2010年3月に新車販売を終了しているため中古車の人気がより高まっているのである。

 でも安心していただきたい。VWフリーク御用達の正規ディーラーとしてお馴染みのフォルクスワーゲン相模原橋本が強い味方になるからだ。同店の担当者に取材したところ、「いま5台ありますよ。常に5-6台は揃っているのでご安心ください」と、サラリと話してくれた。それにしても、ニュービートルカブリオレを常に5台以上持っているディーラーは全国でもフォルクスワーゲン相模原橋本だけだろう。

 なぜこのモデルにそこまでこだわるのか? その理由を聞いてみたら「スタッフ全員がいいクルマだと認めているからですよ」と、これまたサラリと答えた。同店のスタッフには生粋のVWフリークが揃っていて、たとえば取材に対応してくれた羽島好晃氏の愛車は71年式のタイプT。つまり、品揃えのコンセプトが「自分(VWフリーク)が乗りたくなるクルマ」なのである。

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セールススタッフ 羽島好晃氏

取材に対応してくれた羽島好晃氏の愛車は1971年式の1302。走行102,000kmはタイプT的には少なめ。往復40kmの通勤に使っているというからバリバリの現役だ。クラッチは軽いし高速も80km/hくらいで流せるから走行にまったく問題はないが、「冬は寒いし、夏は暑いのが弱点」と話す。

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