これが648万円、税金や諸費用を込めた乗り出し総額が約680万円となる(登録月や登録月により異なる)。いかに前期型とはいえ、ひと昔前のセダン以下の価格を実現した。さらに先に述べた低金利キャンペーンを当てはめてみる。頭金を100万円、ボーナス払い10万円として60回払いを選択したら、最終的な支払い総額は25万円近くに及んだ。どこの世界も極限まで利益を切り詰めてのデフレ社会。25万円レスは非常に大きいと思える。
 また、同店はこのほか100台近くのサーティファイドカーを抱える大型店舗であり、現在はCクラスを中心に未使用車も多く見受けられる。これらの個体はメルセデス・ケアが継承されるし、低金利キャンペーンを適用すれば、通常のCクラスであっても15万円以上の支払い総額差は珍しくない。
 そこで、鮮やかなファイヤオパールに包まれたワゴンをピックアップした。正確には2013年式のC180ブルーエフィシェンシー・アヴァンギャルドである。AMGスポーツパッケージプラスが装着されているので、AMGモデルと見間違うほどスポーティな設えだ。シートベルトやステッチなどインテリアにもボディカラー同様の赤となる特別仕立て。これが438万円というのは素直に安い。他にも多数装着される有償オプション代を超越して、そもそもの新車価格(469万円/2013年式)よりも安いのである。
 繰り返すが、この低金利キャンペーンは4月末まで。日々のランニングコストを少しでも抑えるためには、キャンペーンを見逃す手はないと思える。メルセデス・ケアの継承に、サーティファイドカー保証など、もともとランニングコストを抑えるに充分な環境が整う点も念を押して言いたい。C63AMGを筆頭にCクラス全般に対して、いままで“高嶺の花”と諦めかけていた人にとって、再考する価値は充分にある。それだけの環境を整えてくれたメルセデス・ベンツには感謝である。

TEXT:中三川大地

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チタニウムグレーペイントの5スポークと、その中に見えるビッグキャリパー+ドリルドローターがAMGを主張する。サイズは18インチで、フロント235/40、リア255/35。この個体のタイヤはほとんど新品のピレリP-ZEROだった。

搭載されるM156型は6208ccの容量を持つV8自然吸気。C63AMGは他のAMGモデルよりも多少出力が抑えられたものの、それでも最高出力457ps、最大トルク61.2kg-mを発揮する。図太く強烈な排気音がとてもAMGっぽい。

AMGスポーツパッケージプラスを筆頭に、ユーティリティパッケージ、プラスパッケージとほぼフル装備のC180ブルーエフィシェンシー・ステーションワゴン・アヴァンギャルド。昨年12月に登録された未使用車ながら、438万円はお買い得だ。

C63 AMG ステーションワゴン

2010年 検2年付 走行1.6万km カルサイトホワイト
¥6,480,000

メルセデス・ベンツ品川

東京都品川区東品川3-28-25
Tel. 03-5479-1700

 

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