500E/E500の魅力を
ショールーム内で再認識できる

 パリ・サロンの会場にてメルセデス・ベンツ500Eが発表されたのは1990年10月のことだった。ミディアム・クラスのボディに119型と呼ばれる強力な水冷V型8気筒エンジン(総排気量:4973cc/最高出力:330ps)が組み合わされたことなどが話題となったが、ポルシェの工場で生産された(当時、経営状態が悪かったポルシェを救済するために、メルセデス・ベンツの工場で組み立てるのではなく、ポルシェのファクトリーに生産が委託されたといわれている)ことでも500Eは脚光を浴びた。
 強固なW124用ボディの各部は更に大幅に補強され、特にリア・セクションの剛性が格段に向上していたことなどから、長年、リアエンジン・リアドライブ・レイアウトの理想を追求してきたポルシェのノウハウが500Eの開発にも活かされていた……ともいわれている。が、実際にドライブしてみると、高速域での長距離移動は本当に快適で、なおかつ、ボディ・サイズが大き過ぎない為街中でも非常に扱いやすい。ほんの半日接しただけでも「このクルマは希有の名車だ」と心底実感出来るのだった。
 J-AUTOでは既述したような500E/E500ならではの魅力をしっかり把握しているため、本来の性能を完全に発揮させ、臆することなく日常の足として使い倒すことができる車両だけを鋭意販売している。常に10台前後の良質車がストックされており、ショールーム内で現車のコンディションを確認しながら選ぶ事が可能だ。松本代表によると「モデル最終に至るまでポルシェの工場で生産されたという事実も確認されているので、いわゆる“92年物”にこだわることなく、それよりむしろ車両のコンディションを優先し、生涯付き合える愛車を選んでいただきたい」との事だ。

500では珍しい外装色、アークティックホワイトでボディの下回りまでペイントされた良質車。前後“94ルック”(1994年から車名が500EからE500へと変更された)で、LIMITEDの純正17インチホイールを装備。程度と素性のいい車両をベースとし、ショックアブソーバ4本、Fロアアーム交換など、要所をきっちり整備した一台。1993年式で、走行:6万9000km。価格は320万円(税込)。