常に新しいユーザー層を
開拓したいと思っている

 「勤め人だった時分に出張で行った西ドイツで、メルセデス・ベンツのタクシーに乗って、そのフィーリングのよさに感銘を受けました。そして、この時に“クオリティが非常に高い文房具にも触れ、ドイツの製品はどんなモノでも耐久品になっていることが分かりました。この哲学はクルマという工業製品の中にもしっかりと息づいており、メルセデス・ベンツの場合は、高級、高機能として表れ、様々なシチュエーションでユーザーが実感できるものとなっています。今後は物をたくさん持って、それを消費していくのではなく、本当に所有する価値があるイイ物をチョイスし、それを大切にしていくことこそが贅沢であるという考え方が主流になっていくと思います。クラシックカー選びに関しても、そのような考え方を前提として実践していただけたらと思っています」とは湯山代表の弁だ。
 常日頃からそのように考えている湯山代表は、創業当初から“新しいユーザー層を開拓したい”とも思っているため、本当にヒストリーが確かなクルマだけをストックしている。
「初めてクラシックカーに乗るという方を増やしたいこともあり、ビギナーの方々にも安心して購入していただくために素性と整備歴が確かなクルマだけを在庫しています。買って、乗った時に、ユーザーに“いいなぁ”と思ってもらえるクルマを常に提供したいですね。また、クラシックカー・ビギナーの方だけでなく、ベテランの方にも、本物のよさを分かってもらいたいという思いが業務に関するすべてのことの根底部分にあります」とも語ってくれた。この機会にヴィンテージ湘南が在庫している車両の良質ぶりに触れていただけたら幸いだ。

ジェード・グリーンの1973年式ポルシェ911Tはオリジナル・コンディションをキープしている注目の車両。新規3年車検付きで、価格は応談。

往年のロールス・ロイスやクラシック・メルセデスといった、重厚な佇まいを楽しめる名車たちもストックされている。そのコンディションのよさは写真からも窺い知れるだろう。

VINTAGE SHONAN 代表
湯山賢太郎 氏


確かな審美眼で、本当にコンディションがいいクルマだけを的確に厳選している湯山氏。熱心なクラシックカー・フリークに“安心して乗れる良質車”だけを提供し続けている。