どちらを選んでも移動のすべてが
この上ない快適さで満たされる
今回、『5』も『7』も先代モデルに関しては魅力的なプライスで販売されているという最近の価格動向を背景として、BPS世田谷にて実例を撮影してきた。『5』は319万円の06年式525i、『7』は484万円の08年式740iだ。
最初に525iのほうから紹介していくと、当車はボディカラーが人気の白で、しかもワンオーナー物のMスポーツであるにもかかわらず、プライスが319万円というE60の認定中古車(BMW Premium Selection)としては安価な設定となっている。実は03年にデビューしたE60型5シリーズは07年にマイナーチェンジしたため、06年モデルは前期型ということになるわけだ。そのため、当然のことながら、後期型よりもリーズナブルなプライスにて販売されているのであった。
しかし、前期型とはいえ、E39型用のエンジンがそのままキャリーオーバーされたE60の初期モデル(03〜05年式)とは異なり、06年式はBMWのエンジニアが軽量、高出力、低燃費を追求した新エンジンを搭載している。つまり、クルマの完成度が全方位的に初期モデルよりも高い、すなわち各部の熟成が進んでおり、E60の前期型では“06年モデルが最も安心して乗れる”とも解釈できるので、そのようなマニアックな観点で愛車探しをしているような方にとって、現車はまさにベストチョイスということになるだろう。さすがに7シリーズほどではないが、5シリーズの室内空間も十分広々しているので、複数のパッセンジャーを乗せ、長距離を走る機会が多いという方にもスポーティな525iは最良のパートナーとなるに違いない。
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