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Q:実際にオススメの年式、
  グレードはどれ?

ポルシェ初のSUV、カイエンももう2代目になりました。そこで先代後期型を選ぶのに現在の傾向、市場動向から賢い選択を教えて下さい。



A:数が多く買いやすいのはV6。程度の良さと値落ち幅が光るV8。

 ご存じカイエンには複数のグレードがある。色や装備などを含めた仕様まで加味するとバリエーションは実に多彩だ。ここでは昨今市場にある認定中古車の傾向を捉えると共に、その中で賢い選択を考えたい。
 先代後期型ではGTSやターボSなど特殊モデルを覗くと、ターボ(V8+ターボ)、S(V8NA)、V6(NA)と大別される。市場で数が多いのは圧倒的にV6で、総数の半分以上を占める。新車価格が割と手頃で、他車からの乗り換えが多く、エントリーポルシェとして支持されたためだ。
 その一例として、初年度登録2007年のV6モデルを見つけた。まもなく6年を迎える個体で、走行距離は5.6万kmである。人気のホワイトの外装色にブラックレザーの内装という仕様で、価格475万円だった。この個体は近年のボリュームゾーンを象徴するもので、相場にしてもど真ん中にある。内外装の状態を見ると、5万km超えを感じさせない色つやを保っていて、厳選した個体であることが伝わる。さらに認定中古車ならではの加修やメンテナンスが加われば鬼に金棒と言わんばかりの高品質である。
 さらに注目すべきはSやターボなどのV8勢である。先のV6モデルとほぼ同年式、似たような走行距離が、500万円台後半から見つけられる。Sの新車価格1000万円弱、ターボなら1500万円弱だったことを考えると、下げ幅は相当に大きい。911のターボとカレラ系では、中古車であっても価格差は大きい。が、カイエンに関してはそれが当てはまらない。
 だが「ハイパワーモデルほどお金がかかるのでは」という心配がある。だが認定中古車ならば保証適用範囲が広く、また延長保証に対する費用もV6モデルと同額で済む。燃料代を筆頭としたランニングコストを少し高く考える程度で、ポルシェのフラッグシップを気兼ねなく味わえるのだ。
 さらにV8勢は、新車価格が高いぶん普段使いされるケースが少なく、保管状態も良い傾向にあるため、おしなべて程度がよいという。その象徴として今回見つけた2007年式のカイエンSは、走行距離わずか1.5万km。その上で前のオーナーの使い方が光る。車庫保管は当然として、雨の日は乗らなかったほどだという。内外装共にまだ新車の香りが漂うほどの極上車にして、価格はたったの570万円だ。その価値の高さ、なかなか侮れない。
 ともあれ、400万円台で手軽に味わえるV6の世界を皮切りに、そこからわずかな上乗せでV8勢まで範疇に入る。やはり先代後期型カイエンは、いまとても敷居が低く、選びやすい時期にさしかかっている。

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2007年登録のこのV6モデルのように、時間や走行距離が相応に進んでいるにも関わらず、抜群の程度を維持している個体が認定中古車には多い。諸条件のみならず前オーナーの使い方、屋内保管などまで考慮されるという点で全てが「厳選した車両」である。

 

屋内保管で走行距離わずか1.5万km。内外装共にまだ新車の香りが残るような奇跡の個体を見つけた。SやターボといったV8モデルの中にはこうした極上物件が珍しくない。「新車で買って休日だけ大事に乗っていた人」の個体が認定中古車には多いのである。