すごくいい雰囲気の90ですが、限定車ですか?

 

そうですね。世界的にも稀少なランドローバー誕生60年を記念してリリースされた90SVXの限定モデルです。以前から新型ディフェンダーを狙っていたのですが、このリミテッドモデルが輸入されると聞いて我慢も臨界点に達してついに判を押しました。


 

ジャバブラックのボディにサイドランナー、さらにレカロ製スポーツシートなどが装着されていて非常にいい雰囲気に仕上がっていますね。購入したのはいつですか?

 

登録したのは今年3月ですから、まだ4000kmくらいしか走っていません。


 

どのような使い方をされているのですか?

 

通勤や高速走行が中心で100%オンロードですよ。


 

新型ディフェンダーの印象を教えてください。

 

正規輸入されていた当時(2002-2005年)のモデルとは見た目こそほとんど変わっていませんが、メカニズムは一気に近代化が進んでいます。昔のディフェンダーを知る人にとっては信じられないと思いますが、高速での100km/h巡航などはとても快適です。フォード製のコモンレール・ディーゼルエンジンは、静粛性が高く低回転域でのトルクも充分で余裕を感じさせてくれるほどです。6段になったMTも高速での快適性にかなり貢献しているのだと思います。90でも十二分に快適なのですが、ホイールベースの長い110はさらに乗り心地が良くなります。家族を乗せて遠出もできますから。おそい・喧しいというイメージは過去のものと考えてください。


 

正規輸入されていた110は1ナンバー登録でかなり硬い足を持っていたと記憶しているのですが新型ではどうなるのでしょう。

 

そうですね。確かに当時は1ナンバー登録だったため、スタビライザーにヘルパースプリングなどを装着してサスペンションを意識的に硬くしていました。それでも2004年に若干の改良が施されて後期型では多少ではありますが乗り心地が改善されているんですよ。でも、今回販売するのは3ナンバーの登録になりますからご安心ください。ディフェンダーは2007年にエンジンとトランスミッションをフォード製コモンレール・ディーゼル+ゲトラグ製6段MT(副変速付き)に換装しています。また、足回りにも手が入って乗り心地がさらに良くなりました。このようなメカニズムの刷新により、ディフェンダーはトラックから乗用車に生まれ変わったと言っても過言ではないでしょう。2009年モデルからはイモビライザーも装着されています。当時と比較して新車価格が若干上がっているのはメカニズムの近代化という背景があることをご理解ください。


 

街中での取り回しはどうですか?

 

ご存じのようにディフェンダーのボディは直線で構成されていますので視覚的に大きく見えるのですが、実は110でも、全長は4m56cm、全幅が1m79cmと、国産のミニバンとそれほど変わらないサイズなのです。SUVとしては意外にコンパクトなんですよ。それに、アイポイントが高く、ボディの四隅が見渡せますから見切りが良くてとても運転しやすいわけです。MTに慣れる必要はありますが、クラッチも軽くエンジンとの相性もいいので1日で使いこなせるようになります。


 

室内もずいぶんモダンになった印象ですよね。

 

後席も一般的なスタイルで装着されますし、ダッシュ周りも現代的なレベルのデザインになりました。もちろん、エアコンも装備されています。


 

燃費はどうですか?

 

街中は9-10km/L、高速で11-12km/Lが目安です。これから5000kmくらい走るとさらに燃費は良くなると思います。


 

再発見したディフェンダーの魅力を教えてください。

 

自然と笑顔になれるクルマです。「運転が楽しい」、これに尽きます。クルマが自然体だから、オーナーもそういう気持ちになれるのでしょう。うんちくを語り出したら切りのないクルマですが、とにかく乗ってみればわかります。