認定中古車.com-INTERVIEW TO KEYPERSON

展示場の雰囲気は井上店長が集めたRSコレクション


----ディーラーのセールスマンって、買ってしまえばその後はなかなか会う機会がないのですが、井上店長のもとには遠方からもお客様が遊びに来るそうですね----


「ありがたいことです。でも、お客様というより同じ価値観を持つ仲間みたいな感じです。当店の認定中古車/中古車は私が集めたRSコレクションなのです。それを見に来た仲間に“僕のRSコレクション、いいでしょ。安くお譲りしますから仲間に入りませんか?”って感覚なのです。セールスとお客様の関係ではなく仲間だから、近くに来たら必ず立ち寄ってくれるわけです。」


----モディファイの相談にも乗ってくれるとか-----


モディファイというより、RSの味を最大限に引き出す方法をご提案しています。ルノースポールのエンジニアが効率化のために妥協したのではないかと思う箇所だけに手を入れるのです。だから、足まわりやエンジンに手を入れることはお薦めしていません。特にサスペンションはノーマルが一番です。タイヤもサイズの異なるものなどを履かせてしまうとバランスを失ってしまいます。あくまで「スーパーノーマル」を作るスタンスですよ。


----最後に、RSの中古車を上手に選ぶコツを教えてください----


「やっぱりお店選びが基本になると思います。そのお店がRSのことを好きかどうかが最大のポイントです。それから、セカンドカーではなくあくまでファーストカーとして考えること。RSは日常生活の相棒として使ったほうが絶対に楽しいし、もうクルマを複数台所有することが夢のクルマ生活という時代でもないでしょう。お財布と家族にやさしいのがRSなのです。」


★ルノースポールとは

もともと独立したモータースポーツ部門を持たなかったルノーは、大戦が終了するとレース活動や一部のスポーツカーの開発や生産を名門チューナーのアルピーヌやゴルディーニなどに委託するようになった。名車A110などがルノーのエンブレムを掲げてはいるものの、アルピーヌやゴルディーニと呼ばれるのはそのためだ。で、これらのチューナーを買収するかたちで設立されたのがルノースポール。レース活動はもちろんのこと、その技術を市販車にフィードバックさせたコンプリートカーの開発と生産も行っている。本拠地はアルピーヌの本社/工場があったフランス・ノルマンディのディエップ。レーシングカーのベース車両となったサンク・ターボやアルピーヌV6ターボはお馴染みの傑作だ。

TEXT:野田義彦

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