新語の行く先

2009/08/12 12:00:00

毎年年末、その年に話題となった新語・流行語に対して現代用語の基礎知識が大賞を発表しています。
昨年は因みにエドはるみさんの「ぐ〜!」が大賞でした。
みなさん覚えていましたか?僕は調べるまですっかり忘れていました。

中には、これって新語・流行語?と首を傾げたくなるようなものもありますが、間違いなくその年の世情などをあらわすようなフレーズや単語が入賞しています。

今皆さんが普通に使っている「ダサい」という言葉も、思い起こせば25年ほど前にタレントのタモリさんが、微妙に格好悪いことに対し「だって埼玉だもん」といったことが発端で、それが短くなって「ダサい」になったと記憶しています。(注1

「オタク」という言葉も、僕が高校生の頃に、エッセイストの中森明夫さんが雑誌のコラムか何かで、過度のマンガ・アニメ好き同士がお互いを呼び合う姿の特徴として書いたのが始まりでした。

この2つなどは、僕が生きてきた中で、全く新しい言葉として生まれ、そして一般化した言葉の数少ない例です。

「ダサい」に関しては、軽蔑的であるとして埼玉県が抗議したとかしなかったとか。。。
実際に、当時僕の埼玉出身の友人などは憤っており、「ダサい」と言う言葉を使わなかったことを覚えています。

が、しかし、その友人も何年か経つと普通に「ダサい」と言う言葉を使っていました。

流行語・新語が常用的な言葉になったと言うことかもしれません。

流行語・新語の反対語を調べると、常用的に昔から使われている言葉「常用語」と言うようなことになりそうですが、「常用語」と言う言葉自体無いようです。

そして、正しい反対語は「死語」だそうです。皆さん知ってました?

ただ、「常用語」という言葉自体は「常用」+「語(言葉)」という2つの単語で一つの意味を表現していて「常用」的に使われています。(ジョウヨウ常用ってウルサイですか?(汗))

まぁ、よくよく考えれば流行語の行く先が常用語であれば反対語でないことも納得できます。

が、一方では常用的にならない本当に一過性の流行語もあり、その行く先が「死語」だとすると、先に述べたこともなんだか適当に言っているとバレちゃいますね。(苦笑)

しかし、この「新語・流行語大賞」で受賞した言葉のほとんどが「死語」と化してます。

それだけ常用的な言葉になることって難しいって事です。

私達のサイト名にもなっている「認定中古車」、この言葉もほんの8年ほど前は皆さんに知られていない「新語」のような状態でした。

最近では、普通に使われています。
常用化したといっても良いでしょう。

死語にならず常用化したということは、それだけ世の中に求められていた、時代にフィットした現われなんだと思います。

これってスゴイことだと思いませんか?

 

注1)調べてみると「ダサい」の語源は「田(だ)舎(しゃ)い」、つまり「田舎っぽい」からきているというのが通説のようです。当時タモリさんが駄洒落として「埼玉」と絡めたようです。しかし、それがきっかけで一般的に普及したのは事実のようです。


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