「認定」の意味-その1

2010/04/12 12:00:00

クルマ好きの僕らが、なぜ認定中古車にこだわるのか?

理由は至極カンタンデス。

それは、多くの人に色々な意味でクルマで失敗して欲しくないから。

今から遡ること20年ほど前、まだバブル景気の名残があった頃のお話です。

当時仕事でお付き合いのあった方から「今度クルマを買い替えようと思うんだけどBMWに乗ってみたい。」と相談されたことがありました。当然中古車です。

まだ正規ディーラーやインポーターでも、中古車について今ほど制度も含め整備されていなかった時代です。

結局その友人は、別の人から紹介されたお店(街の中古車屋さん)で中古の5シリーズを購入しました。

そのクルマは、イワユル中古並行で、それも格安のヨーロッパ並行モノでした。
オドメーターの数字こそ4万kmほどでしたが、どう見ても10万km近い距離を走っているようなコンディションでした。(結局そのクルマ、トランクなどから大量の砂が出てくるなど、本当に程度の悪いドバイから来た車だったのですが)

それほどクルマに詳しくないその友人は、その格安車を喜んで購入しました。

知り合いが紹介してくれたお店だったこともあり安心もあったのでしょう。

その後、そのクルマは壊れまくり、最後はAT載せ替えまでしました。お金のない友人は中古部品で安く仕上げてもらうように頼んだようでした。

仕上がった車に乗せられていたATは、別年式の別の車種のもので、動きはしたけどアヤシイ仕上がりでした。

その後も壊れまくり、その友人はすっかりクルマに興味もなくなってしまい国産のファミリーカーを購入することとなります。

こんな話しは他にも幾つかあって、クルマ好きの僕がなぜその友人にクルマ屋さんやクルマを紹介しなかった方というと、そのちょっと前に義弟にクルマを探してほしいと頼まれ、同じような失敗をしていたからでした。

その時は、当時勤めていた広告代理店でお付き合いのあったクルマ屋さんを義弟に紹介しました。

そして、そのお店で買ったクルマ(確かコルベットC4)が中古並行モノで事故車のニコイチだったことが後から分かり、せっかく頼ってきた義弟の期待を裏切ることになり紹介した僕も非常に責任を感じてしまった事がありました。そんな事があったため、その後はそういう相談は基本的に一切受けるのをやめようと思っていたからです。

このように元々興味のあった人がトライしたにも関わらず、また離れていってしまうのは「失敗の体験・事実」があったからに外ありません。

良い思い(楽しい思い)さえしていればそんなこともなかったろうし、もし様々な事情でクルマ趣味から離れて行ったとしても、いずれ戻ってきたかもしれません。

工業製品ですから新品だろうが国産だろうが壊れるときは壊れるわけですが、そのときに買うトコロと買うモノさえ間違えなかったら、その友人は今も BMWや輸入車を乗り継いでいたかもしれません。そしてその時よりもリスクをずっと下げることができたんだろうと思います。

今は輸入車メーカー・インポーターの多くが認定中古車保証制度をしっかりと整備しています。

約10年ほどまえから始まったその制度は、「ニンテイ」というキーワードで普及していきました。

今ではパソコンやケイタイのIMEの種類によっては「にんてい」と入力するだけで「認定中古車」と予測変換される物まであります。

この「認定」(ここでは認定中古車)、当時はなかなか僕らが思うように普及していきませんでした。

そこには、消費者の立場から見た時の明らかなデメリットもあるからです。。。それは価格です。

一般的に普通の中古車屋さんで売られているものより高くなります。このあたりは、たびたび書いているので高い理由については書きません。(むしろ認定中古車以外には安い理由があるのですが。)

しかしそれも最近では、「認定」=「高い」というよりは「認定」=「安心」「確か」>「高い」という認識に変わってきているようです。それもこれも、多くのインポーターさんの長期にわたるプロモーションと消費者の判断基準が多様化したからだと思います。そして僕たちも微力ながらお手伝い出来たのでは?と図々しくも思ったりしている訳です。

...しかし、最近では、その「認定」って本当に大丈夫なのか?と思うような事が出てきました。そのあたりはまた次回に続きます。