目的別ヤングタイマーの選び方/第9回/週末ドライブ

2020/10/31 2:04:45

目的別ヤングタイマーの選び方/第9回

週末ドライブ編
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はじめに/ヤングタイマーとは?
 
ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。
 
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「ヤングタイマー」を「趣味車」もしくは「実用車」として楽しむ際の注意点について
 
初度登録から15〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「旧くても楽しめる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。
 
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マセラティ・ギブリ(2代目)とは?
 
イタリアを代表する工業デザイナーのジョルジェット・ジウジアーロがデザインした初代ギブリ(1966〜1973年)の後継モデルとして、1992年にデビューしたガンディーニ・デザインの2ドア/4シーターモデルが2代目ギブリです。1997年まで販売されました。車名のギブリはアフリカ北部で吹くサハラ砂漠からの熱く乾いた風に由来しており、2013年に3代目ギブリが登場しています。
 
今回ピックアップした2代目の成り立ちについて述べると、当時のマセラティを代表する主力小型車「ビトゥルボ」系から発展した「222」系の後を継ぐスポーツクーペということになります。
222から直線基調のスタイリング(2ドア・ノッチバックボディ)を踏襲しながら、前後のブリスターフェンダーやハイデッキ化されたトランクリッドなどにより、上級モデルであるシャマルにも似た精悍な雰囲気を持つものとなり、ボディサイズは全長4,215mm×全幅1,775mm×全高1,310mmで、これは222よりもひと回り大きく、ホイールベースは同一の2,515mmでした。
 
大まかに分類すると初期型、前期型、中期型、後期型、最終型に分けることができ、4速オートマティックトランスミッションに関しては222系を継承するドイツZF製の4HP22型で全モデル共通。マニュアルミッションは全モデルを通じてゲトラーク(これまたドイツ)製を採用し、初期型、前期型、中期型、後期型は5速、最終型およびギブリカップは6速となります。
内装の意匠は、全モデルを通じて基本デザインや細部の造形が不変ですが、初期型、前期型、中期型、後期型は皮革素材が肉厚、最終型およびギブリカップのそれは肉が薄く、より繊細な感じになっているといわれています。
Evitaが販売している2代目ギブリは最終型の6速MT車です。水冷90度V型6気筒DOHC4バルブ・インタークーラー付ツインターボエンジン(排気量:2789cc/最高出力:280ps)のキャラクターがドッカンターボ系なので、見た目、内装、走行フィーリングがどれも個性的なイタリアン・スポーツクーペをこの機会にゲットしてみてはいかがでしょうか?
□プライス&店舗インフォメーション
■マセラティ・ギブリ
 
 税込車両本体価格:ASK
 
 年式:1996年
 
 ボディカラー:ブルー・セラ
 
 内装カラー:クリーム
 
 車検:無し
 
 走行距離:7.1万km
 
 修復歴:無し
 
 特記事項:ディーラー車(店舗を訪問する際は事前にご連絡ください)
 
■販売店舗
 
 Evita(エヴィータ)
 
 住所:〒241-0014 神奈川県横浜市旭区市沢町 564-4
 
 TEL:045-351-8920
 
 営業時間:11:00〜19:00
 
 定休日:月曜日
 
 HP:https://www.evita-mj.com
 
■文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典