ヤングタイマー&ネオヤングタイマーに乗ろう/第4回/ディーラー車編

2021/03/31 7:37:17

ヤングタイマー&ネオヤングタイマーに乗ろう/第4回

ディーラー車/アルファロメオ編
 
 
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はじめに/ヤングタイマーとは?
 
ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。
 
そして、ネオヤングタイマーは、これからヤングタイマーになる「予備軍」のことで、7年落ちぐらいまでのクルマを含んでいます。この7年落ちというのがキモなので、ちょっと説明しますと、いま輸入車の正規ディーラーが販売している認定中古車および厳しい基準をクリアしたコンディションがいいユーズドカーの中には7年落ちで走行距離が7万km前後(いわゆる7年7万km)という車両が存在しており、ひと昔前のような状況(中古車市況)になっているのですね。当然のごとく、それらのクルマはリーズナブルなプライスで流通しているので、ビギナーにも買いやすく、趣味性が強いクルマに関してはセカンドカーになるともいえるのでした。
 
本特集では、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマー/ネオヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしていきます。
 
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「ヤングタイマー/ネオヤングタイマー」を「趣味車」もしくは「実用車」として楽しむ際の注意点について
 
初度登録から7〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。正規ディーラー/スペシャルショップ側の立場(視点)から申し上げると、車種によっては販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。
 
クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマー/ネオヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「旧くても楽しめる」というカーライフ&記事が成立するので、これからヤングタイマー/ネオヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。
 
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アルファロメオ・ミトとは?
 
熱心なアルファロメオ好きの間でデビュー前の段階から「ジュニアやベイビーアルファの名で登場するのでは?」と何かと話題になっていたミトは、2008年3月14日に発表され、日本では2009年5月16日から販売されました。
 
 
アルファロメオの本拠地があるミラノと、生産地であるトリノの頭文字をとってミト(=MiTo)と名づけられたこのコンパクトモデル(イタリア語でミトは神話/伝説を意味しています)は、全長×全幅×全高=4070×1720×1475mm(デビュー時の寸法)というサイズで、アルファ147よりも全長が短く、全幅が狭くなっていました。
 
 
当初、日本に導入されたのは排気量1,368ccの直列4気筒DOHC16バルブターボエンジン/最高出力155psを搭載する「1.4Tスポーツ」の1グレードのみで、トランスミッションは6段MT仕様だけでした。
 
新世代のアルファロメオとなるミトは、センターコンソールのシフトノブの前にあるスライド式スイッチを操作することでモード選択が可能となるアルファロメオD.N.A.システムを搭載。「D」はダイナミックで、ターボ過給圧にオーバーブースト機能が働き、エンジントルクがノーマルの20.5kgmから23.5kgmに増大するとともに、電動パワーステアリングのアシスト量を減らし、よりダイレクトなステアリングフィールとなります。「N」はノーマル、「A」はオールウェザーモードで、滑りやすい路面等でのドライビングに効果的です。
 
 
2009年8月にコルサイエローをボディカラーを採用した150台限定の特別仕様車「イモラリミテッドエディション」が登場し、2010年3月に環境に配慮した直列4気筒マルチエア16バルブターボエンジン/最高出力135psと6速乾式デュアルクラッチ機構を採用したオートマチックトランスミッション「Alfa TCT(Alfa Twin Clutch Technology)」を搭載したスプリント(価格を抑えながらもリア・パーキングセンサーやデュアルゾーン式フルオートエアコン等を装備)およびコンペティツィオーネ(スプリントの装備に加え、17インチアロイホイール、レッド仕上げキャリパー、バイキセノンヘッドライト、ステアリングのパドル式スイッチ等を装備)が追加設定されました。
 
 
2010年7月に、直列4気筒マルチエア16バルブターボエンジン/最高出力170psを搭載し、6速トランスミッションが組み合わされた最上級モデルの「Quadrifoglio Verde(クアドリフォリオヴェルデ)」が登場し、2011年4月にボディカラーを伝統のアルファ レッドとした特別仕様車の「ミト スプリント スペシャルエディション」と「ミト コンペティツィオーネ スペシャルエディション」が追加設定され、それぞれ200台と100台の限定で販売されました。
 
 
2012年2月にアルファ レッドのボディカラーを採用した特別仕様車の「ミト クアドリフォリオ ヴェルデ リミテッド エディション」が50台限定で発売され、2013年4月に「クアドリフォリオ ヴェルデ SBK リミテッドエディション」が全世界限定200台(日本では、右ハンドル10台/左ハンドル10台)でリリースされました。
 
 
2016年3月に特別仕様車の「ミト コンペティツィオーネ Free Drive Edition」を、40台限定(アルファ レッド/20台、ビアンコスピノ ホワイト/20台)で発売され、2016年8月に特別仕様車の「ミト レガーレ」が100台限定でリリースされました。このモデルは、アルファロメオを代表する3種類のボディカラーであるアルファ レッド(限定40台)、ビアンコスピノ ホワイト(限定40台)、ブラック(限定20台)にナチュラルカラーのレザーインテリアを組み合わせ、特別なデザインの17インチアロイホイールやドライブレコーダー、ETC車載器、専用バックアイカメラ、アロマディフューザーを装着した充実装備のミトでした。
 
 
今回ピックアップしたのは2012年式のアルファロメオ ミト コンペティツィオーネで、禁煙車です。ホワイトのミトはオーナーの個性を演出できるので、この機会にゲットしてみてはいかがでしょうか。お買い得ですよ。
 
 
■アルファロメオ ミト コンペティツィオーネ
 
 税込車両本体価格:99万円
 
 年式:2012年
 
 走行距離:4.7万km
 
 車検整備付
 
 修復歴なし
 
 特記事項:ビアンコスピノ ホワイト、ディーラー保証。
 
■販売店舗
 
 
 フィアット/アバルト沼津(AlfaRomeo指定サービス工場 沼津)
 
 住所:〒410-0007 静岡県沼津市西沢田281-1
 
 TEL:055-926-2401(ショールーム)/055-926-2433(AlfaRomeo指定サービス工場 沼津)
 
 営業時間:10:00〜19:00
 
 定休日:毎週火曜日、第1・2月曜日
 
 HP:https://numazu.fiat-abarth-dealer.jp/fab/
 
■文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典 
 
 
 
 

ヤングタイマー&ネオヤングタイマーに乗ろう/第3回/ディーラー車編

2021/03/28 23:27:34

ヤングタイマー&ネオヤングタイマーに乗ろう/第3回

ディーラー車/フィアット編

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◎はじめに/ヤングタイマーとは?

ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。

そして、ネオヤングタイマーは、これからヤングタイマーになる「予備軍」のことで、7年落ちぐらいまでのクルマを含んでいます。この7年落ちというのがキモなので、ちょっと説明しますと、いま輸入車の正規ディーラーが販売している認定中古車および厳しい基準をクリアしたコンディションがいいユーズドカーの中には7年落ちで走行距離が7万km前後(いわゆる7年7万km)という車両が存在しており、ひと昔前のような状況(中古車市況)になっているのですね。当然のごとく、それらのクルマはリーズナブルなプライスで流通しているので、ビギナーにも買いやすく、趣味性が強いクルマに関してはセカンドカーになるともいえるのでした。

本特集では、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマー/ネオヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしていきます。

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◎「ヤングタイマー/ネオヤングタイマー」を「趣味車」もしくは「実用車」として楽しむ際の注意点について

初度登録から7〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。正規ディーラー/スペシャルショップ側の立場(視点)から申し上げると、車種によっては販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。

クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマー/ネオヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「旧くても楽しめる」というカーライフ&記事が成立するので、これからヤングタイマー/ネオヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。

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◎フィアット 500とは?

イタリアン・コンパクトカーのフィアット 500(チンクエチェント)は、1957年に登場した2代目チンクエチェント=ヌォーヴァ 500のエクステリアをイメージさせる丸みのあるボディデザインを採用して2007年に復活。見た目こそレトロ・ルックですが、スタイリッシュ、スムース、セーフティという3要素を持ち合わせており、いまでも人気車となっています。

フィアット 500の歴史は古く、熱心なクルマ好きの間で「トポリーノ」の愛称にて親しまれている初代が1936年にデビューしました。その後、ルパン三世がカリオストロ公国で走らせたヌォーヴァ 500が登場し、2代目の発売からちょうど50年後に復活した現行モデルが3代目ということになります。

ドイツのフォルクスワーゲン・ビートルやイギリスのクラシックミニなどと同じように、国民車として、誰にでも買いやすい価格にてイタリアの人々にモータリゼーションをもたらしたフィアット 500は、言わばヒーロー的存在。半世紀という長い年月を必要としましたが、再登場は必然だったといえます。

3代目チンクエチェントのエクステリアは、フィアット社内のデザインチームによって構築されたもので、ダンテ・ジアコーサが手がけた往年の500を忠実に再現するようにして行われました。パンダをベースとして造られた3代目チンクエチェントはFF(フロントエンジン/フロントドライブ)なので、本当はフロントにラジエターグリルがあるべきなのですが、かつての500がリアエンジンでフロントマスクがすっきりしていたこともあり、そのデザインを踏襲したわけです。

内装は、大きな丸形のシングルメーターと操作ボタンなどが往時のモデルをモチーフにしたのかな?と思える部分ですが、似ているのはその程度で、現代のクルマとしての高い実用性とクラスレスな質感が確保されています。

リアシートは50:50の左右分割式で、乗車人数と荷物量にあわせ、片側だけ倒す、両方倒す、を選択できます。ラゲッジルームの容量は、リアシート使用時には185リッターと狭いのですが、リアシートを両方とも倒して2名乗車にした場合、最大で550リットルまで拡げられます。そのボディサイズは、全長×全幅×全高=3545×1625×1515mm。パンダとほぼ同サイズのコンパクトなキャビンに、大人4名が乗れる居住スペースが存在しています。

今回ピックアップしたのは、全国限定240台(500:150台/スイッチひとつで開閉できるルーフを持つ500C:90台)のフィアット 500 メントルザータで、春を迎えるこの時期にぴったりな爽やかでファッショナブルなミントグリーンのボディカラーが特徴です。車名のメントルザータ(Mentorzata)は、イタリアで老若男女に飲まれているミント(Menta)とアーモンドミルク味のシロップ(Orzata)フレーバーの甘く冷たいドリンクが由来となっています。

ベース車両は、フィアット 500のエントリーグレードである1.2 Popで、内装にイタリアのラグジュアリー家具ブランド「ポルトローナ・フラウ」のブラウン・レザーシートを採用し、15インチのアロイホイールも装着しています。

現車は禁煙車でワンオーナーなので、良質の個体を探していた方は、この機会にゲットしてみてください。

■フィアット 500 メントルザータ

 税込車両本体価格:139万円

 年式:2015年

 走行距離:63,249km

 車検:2022(R4)年05月

 修復歴なし

 特記事項:ディーラー車、中古車認定保証1年(走行距離:無制限)、外装色:ミントグリーン、内装:ブラウン・レザーシート、15インチのアロイホイール、ワンオーナー、禁煙車、タイベル交換。

■販売店舗

フィアット/アバルト沼津

 住所:〒410-0007 静岡県沼津市西沢田281-1

 TEL:055-926-2401

 営業時間:10:00〜19:00

 定休日:毎週火曜日、第1・2月曜日

 HP:https://numazu.fiat-abarth-dealer.jp/fab/

■文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典