ヤングタイマー&ネオヤングタイマーに乗ろう/第10回/スペシャルショップ編

2021/06/29 11:08:48

ヤングタイマー&ネオヤングタイマーに乗ろう/第10回

 
スペシャルショップ販売車/BMW編
 
 
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はじめに/ヤングタイマーとは?
 
ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。
 
そして、ネオヤングタイマーは、これからヤングタイマーになる「予備軍」のことで、7年落ちぐらいまでのクルマを含んでいます。この7年落ちというのがキモなので、ちょっと説明しますと、いま輸入車の正規ディーラーが販売している認定中古車および厳しい基準をクリアしたコンディションがいいユーズドカーの中には7年落ちで走行距離が7万km前後(いわゆる7年7万km)という車両が存在しており、ひと昔前のような状況(中古車市況)になっているのですね。当然のごとく、それらのクルマはリーズナブルなプライスで流通しているので、ビギナーにも買いやすく、趣味性が強いクルマに関してはセカンドカーになるともいえるのでした。
 
本特集では、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマー/ネオヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしていきます。
 
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「ヤングタイマー/ネオヤングタイマー」を「趣味車」もしくは「実用車」として楽しむ際の注意点について
 
初度登録から7〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。正規ディーラー/スペシャルショップ側の立場(視点)から申し上げると、車種によっては販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。
 
クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマー/ネオヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「旧くても楽しめる」というカーライフ&記事が成立するので、これからヤングタイマー/ネオヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。
 
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BMW 318iツーリングとは?
 
3シリーズの4代目モデルであるE46型は、1998〜2006年まで生産されました。それまでの3シリーズと同じようにボディ・バリエーションは多岐にわたり、4ドア・セダン(1998〜2005年まで販売)、2ドア・クーペ(1999〜2006年まで販売)、2ドア・コンバーチブル(1999〜2006年まで販売)、5ドア・エステート/ステーションワゴン(ツーリングという名称で1999〜2005年まで販売)、3ドア・ハッチバック(2000〜2004年まで販売)が存在しています。ちなみに、E46型の後継モデルであるE90型は2004年後半から販売されましたが、E46型クーペおよびコンバーチブルは2006年まで生産されました。
 
 
ツーリングのボディデザインはBピラーまでが4ドア・セダンと共通ですが、実用性よりもカッコよさを優先していることもあり、全体のシルエットはスマートな印象で、非常にスタイリッシュだといえます。ルーフのラインがリアエンドに向かって下がっているので、リアが絞り込まれた印象を与えています。
 
 
バルブトロニックを採用した排気量1995ccの直列4気筒エンジンは、アクセルペダルを踏んだときのレスポンスが俊敏で、低回転域のトルクも十分。スタート時にストレスを感じることはないでしょう。吹け上がりもいいので、終始スムーズに走ることができます。
 
 
トランスミッションは、ステップトロニック付きの5ATです。シフトレバーを左側に倒し、マニュアルモードにして前後に動かすことによって、素早いシフトアップ/ダウンが可能となっています。開口部が大きいワゴン・ボディですが、ドイツ車の車体は剛性が高いので、スポーティな走りを楽しむことができます。足まわりの味つけは、コーナーでもしっかりとした接地感があるものなので、全速度域で安全かつ痛快かつ快適なドライブを堪能できます。
 
 
特に今回ピックアップした「BMW 318iツーリング Mスポーツ(2001年7月7日に追加設定)」は、愛車をドライブする歓びをより満喫したいユーザーの要望に応えるべく、スポーツサスペンション、17インチ Mダブルスポークスタイル・アロイホイール、ワイドタイヤ(前225/45R17、後245/40R17)を採用していました。さらに、フロントスポイラー、サイド/リアスカート、白いウィンカーカバーなのでエクステリアを彩り、内装には、スポーツシート、Mスポーツステアリングホイール、カーボン調のブラックインテリアパネルなどを配し、スポーティさが演出されています。318iツーリング Mスポーツの新車時販売価格は、ベース車の40万円プラスとなる433万円だったので、現在のユーズドカー価格は往時に新車が欲しかった方にとってバーゲンプライスだといえるでしょう(完調をキープするには、それなりの維持費がかかることをお伝えしておきます)。
 
 
屋内で保管されていた現車は、ライトレンズもキレイで、Mスポーツの黒のモールなどもイイ状態です。末永くお乗りになりたい方にオススメの一台です。
 
 
■BMW 318iツーリング Mスポーツ
 
 税込車両本体価格:49万5000円
 
 年式:2004年
 
 ボディカラー:チタンシルバー
 
 内装カラー:グレー
 
 車検:--年--月
 
 走行距離:6万8000km
 修復歴:なし
 
 特記事項:ディーラー車、フルオリジナル、屋内保管車両、禁煙車両、社外ポータブルナビ、ETC。
 
 
■販売店舗
 
オート・スクエアー・エノモト
 
住所:埼玉県越谷市北越谷2-18-4
 
TEL:048-974-8910
 
営業時間:10:00〜17:00
 
定休日:水・木曜日、祝祭日(※定休日は転送電話にて対応)
 
http://www.ase-site.com/
 
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典 

ヤングタイマー&ネオヤングタイマーに乗ろう/第9回/スペシャルショップ編

2021/06/03 15:11:06

ヤングタイマー&ネオヤングタイマーに乗ろう/第9回

 
スペシャルショップ販売車/フォルクスワーゲン編
 
 
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はじめに/ヤングタイマーとは?
 
ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。
 
そして、ネオヤングタイマーは、これからヤングタイマーになる「予備軍」のことで、7年落ちぐらいまでのクルマを含んでいます。この7年落ちというのがキモなので、ちょっと説明しますと、いま輸入車の正規ディーラーが販売している認定中古車および厳しい基準をクリアしたコンディションがいいユーズドカーの中には7年落ちで走行距離が7万km前後(いわゆる7年7万km)という車両が存在しており、ひと昔前のような状況(中古車市況)になっているのですね。当然のごとく、それらのクルマはリーズナブルなプライスで流通しているので、ビギナーにも買いやすく、趣味性が強いクルマに関してはセカンドカーになるともいえるのでした。
 
本特集では、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマー/ネオヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしていきます。
 
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「ヤングタイマー/ネオヤングタイマー」を「趣味車」もしくは「実用車」として楽しむ際の注意点について
 
初度登録から7〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。正規ディーラー/スペシャルショップ側の立場(視点)から申し上げると、車種によっては販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。
 
クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマー/ネオヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマー/ネオヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「旧くても楽しめる」というカーライフ&記事が成立するので、これからヤングタイマー/ネオヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。
 
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フォルクスワーゲン TYPE-1とは?
 
そのカブトムシを想起させる愛らしいスタイルから、ドイツではケーファー、英語圏ではビートルの愛称で親しまれているフォルクスワーゲン TYPE-1は、量産型プロトタイプが完成した1938年から2003年まで生産され、累計生産台数が2152万9464台だといわれています。
 
 
今回ピックアップしたのは1964年のスモール・スクエア・ウィンドウ仕様で、アメリカのリフトアップ・キットを取り付けてあるクルマです。ということで、この個体は年式的にはヤングタイマー/ネオヤングタイマーには該当しませんが、既述したようにTYPE-1は2003年まで生産されましたので、「イメージ写真」として考えていただけますと幸いです。
 
 
1978年にドイツ本国における生産が終了したフォルクスワーゲン TYPE-1は、その後、メキシコやブラジル等にて生産が続いていましたが、2003年7月30日にメキシコのプエブラ工場にて2152万9464台目となるクルマがラインオフされ、長い歴史にピリオドを打ちました。
 
 
メキシコビートルは、約170万台が生産されたと言われており、その生産終了から20年近くが経った現在でも世界中で元気に走っています。まさにヤングタイマー世代のクルマであるメキシコビートルは、独自のインジェクションシステムを採用しており、エクステリアやインテリアなどにも専用パーツが使用されています。
 
 
ちなみに、これは余談になりますが、メキシコビートルはヨーロッパにもデリバリーされ、ドイツにおけるTYPE-1の歴史も続いていました。しかしそれも1985年に終わりとなり、記念モデルとして“50 JAHRE KAFER”が3150台限定で販売されました。ドイツ語で“50 JAHRE KAFER”は“50周年ビートル”のことで、TYPE-1のプロトタイプであるVW3が1935年に計画されて以来50周年ということにちなんでいました。
 
 
“50 JAHRE KAFER”には独自の特徴として、L-A7Y Zinngrauのボディカラー&サイドストライプ、スチール製スポーツホイール、ゴルフ2と共通のステアリングホイール等、メキシコビートル(メキシコモデル)とは異なる装備が与えられていました。
 
 
全高がオリジナルの147cmから159cmに上がっているガッティーナの取扱車両は、64らしさとオフロード・テイストを楽しめる魅力的な一台なので、個性的なフォルクスワーゲン TYPE-1に乗りたい方は現車をゲットしてみるといいでしょう。
 
■フォルクスワーゲン TYPE-1
 
 税込車両本体価格:ASK
 
 年式:1964年
 
 ボディカラー:ホワイト
 
 内装カラー:グレー
 
 車検整備付
 
 走行距離:不明
 
 修復歴:あり
 
 特記事項:リフトアップ/1600エンジン換装公認
 
 
 
■販売店舗
 
GATTINA【ガッティーナ】
 
住所:神奈川県藤沢市辻堂太平台2-1-1 フジビュー太平台1F
 
TEL:0466-33-1122
 
営業時間:10:00〜18:00
 
定休日:水曜・木曜・イベント日
 
HP:http://www.gattina.net/
 
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典